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自己への配慮

自分にたいする配慮ということがすべてに優先する。(セネカ)

わが一体の家族考(159)

〝一本化〟の猛威からの脱出
グローバリゼーション

まず手始めに「『恋愛と結婚』の前書き」に込められているものを浮かび上がらせてみよう。一応理解の助けにと、言わんとすることに番号をつけてみた。

①ここでは、本当の人生を生きる上に最も大切なことの中でも一番本元であり、人生のスタートであり、人生の最大目標であると思う恋愛・結婚について、ヤマギシズムによる真なるものの解釈、真理、実態等について、要点だけでもまとめて世に残しておきたいと思う。ヤマギシズム社会における真の恋愛・結婚観はどういうものであるか、私の見解と、実践と、推察する周囲の実例等を挙げて、今日までの経過報告的に表現してみようと思う。

②この恋愛・結婚問題については、最も大切なことで、また最も正しくありたいもので、この世界のことについてはいずれが正しいか判然としないものがあり、最も深刻な問題とされてきたものだと思う。しかも理解は、これだというきめ手が発見できなかっただけに、いずれも観念論的にキメつけて、ずいぶん不合真理的なものを結婚などと思い違い等をして、本当の結婚をしていない。正しい結婚をしている人はほとんど見当たらないようである。正しい結婚をする条件が揃ってないのに結婚していると思う間違いが、日常の生活面や、精神的な面に現れて、何か物足りないものや、不都合な事態を引き起している。

③恋愛や結婚は楽しいはずだと思うが、不安だったり、苦しかったり、悩ましい思いをしたりするのは、必ずどこかに結婚条件・資格が欠けているからだと思う。

④私の過去、多数の異性関係を検べてみると、結婚だと思い込んでいたものが、またそう言っていたものが、不完全な状態で、未だ本当に正しい完全な結婚がなされていなかったように思う。したがって、いろいろ不都合な面が生じて、ずいぶん苦しい、筆舌に尽せないほどの憂悶を重ねてきた。また、相手をずいぶん苦しめてきた。そこにヤマギシズムと現実との、どうも相一致しない矛盾に割り切れないものがあった。

⑤真なるものには、悩み・苦しみはないのが本当だと思う。ヤマギシズムにこうした苦しみがあるということはなぜだろうか。
自分で自分をどうすることも出来ない苦しみから逃れようとして、一層苦しみへずり込み、血みどろの愛欲史に塗り潰された期間が続いたこともある。
ヤマギシズム社会における正しい結婚観は理論的には成り立つようでも、実証的には相一致するものが一つも現れなかったと言って、こういう世界のことは立証するために実験できる性質のものでなく、実験のための形だけのものなれば、出来てもそれはホンマものではなく、わざわざ実例を作ろうと思って作れるものではない。

⑥幸か不幸か、私をして実験材料の役割を負わされたものか、ここまで成長さすための試練であったか。

⑦失恋に苦しむ、破鏡に泣く人達の一人も出来ないように、焦熱に耐え、生きていたくもないこの世に生きのびる面倒さに耐え、血みどろになって恋愛・結婚問題等で邪道へ落ち込み、苦悶する人の一人もなくなることを願って、自らその場に立たされて逃げ出さないのも、全人苦悩のない、仕合せに生きてもらいたいとする、私の多情がそうさせているものだと思う。 

また山岸巳代蔵には、次のような世界認識・現状把握があった。

“いずれ、近く世界は統合されて、思想・政治形態も一本化されることと思うが、そうした時に、間違いのキメつけの一本化に統一される公算が大きく見られ、現在の国際関係や軍備問題、学問・技術等で飛躍的に前進し、物資は豊満になり、人心はその枠内で安定したように見られ、「人間社会はこういう程度のもので、こうしたキメつけを必要とする」やに思い込み、それが大部分の人の観念になるおそれが十分にある。ところが、必ずそれでは不自由なものを感じるはずであるが、そうした枠内の不自由は、人間社会の権利・義務・責任・契約等を当然必要なものの如く常識観念化し、気づこうとしない。また、それに着眼した者が提案したところで、立証するものがなく、観念論は観念論で圧倒し葬られ去るであろう。何ものにも縛られない、キメつけのない、真の自由な人間生活の出来る社会は、いつの日実現するか分からなくなる。”

世に恋愛・結婚観について言及する論は山とある。しかしそのほとんどは、〝間違いのキメつけの一本化に統一され〟た〝枠内〟の中での所詮はコップの中の嵐(ある狭い範囲で大変なことでも、大局的には何の問題にもならないことの例え)の域を出ない。
しかもここでの一本化とは、まさに今世界で起きている〝グローバリゼーション〟(ヒト、モノ、カネ、企業などの移動が盛んになり、地球規模での一体化が進むこと)のことであろう。
たしかにAI技術によるグローバル・ネットワークを背景に人と人との繋がりが、仲良しがより一層深まったと見なしたいところだが、実際は国家個々人主義や自由競争経済という弱肉強食思想等、間違った価値観をそのままにした〝枠内〟からの「平和にために戦争し、神に祈って爆弾を恵む」(山岸巳代蔵)思想・政治形態は変わらない。物余り不景気と物不足貧困・餓死者が同じ地球上で共存し、宗教対立、民族紛争、小国独立、権力闘争、排他運動等、〝一本化〟の猛威が今地球上を吹き荒れている。

内なる心は知らぬ間に外なる科学技術の目覚ましい進展に侵されつつある。すでに自分の健康状態の把握や認知能力は人工知能にはかなわない。次は人間としての心の豊かさ、広さ、徳性も、心を持たないアルゴリズムに置き換えられようとしているのだ。!

肝心の人間問題が立ち後れているのだ。〝内なる心〟を自分の心と混線して〝人間社会はこういう程度のもの〟とキメつけている間違いから来る悩みや不安や苦しみの観念。国による風習や社会通念を当然のように思って育つ根強い観念がある。なかでも結婚観ぐらい、植えつけられたものが非常に抜けないかの如く思われている観念はないだろう。
それが今まさに世界で起きていることなのだ!
こうした世界認識・現状把握に立っての
――結婚、恋愛は楽しいのが本当――
になれる実行方法の開発即ち〝枠内〟からの脱皮・脱出に本当なるものを託するのだった。

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