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自己への配慮

自分にたいする配慮ということがすべてに優先する。(セネカ)

わが一体の家族考(25)

革命は恋なのだ?!

きっかけは山岸会創設50周年を期して、2003年5月に開催された会の全国集会だった。何とか山岸巳代蔵の著作を世に発表し、広く研究材料として提供できないだろうか、という話がもちあがった。
そして翌年4月、「山岸巳代蔵全集」第一巻の発刊以来、2011年6月まで全集全七巻と資料編三巻を刊行することができた。
山岸巳代蔵全集

何しろ、生前の山岸巳代蔵を直接知る人も、年齢を重ねられている方が多く、今ふり返ればぎりぎりのタイミングだった。
幸いにも、うわさに聞く『正解ヤマギシズム全輯』など直筆の草稿が会員さんの倉の中から風呂敷包みのまま見つかったりするなど、多くの人の協力を得ることができた。
そしてその全貌が明らかになりつつある今、自分らが従来描いてきた山岸会運動のイメージを根底から書き換えなければならないのでは、と思えてきてしようがない。
「全集」発刊時に次のように書き記してみたことがある。

山岸巳代蔵の著作としてはさきに「特講」参加の時に手渡された研鑽資料『ヤマギシズム社会の実態―世界革命実践の書』がある。そして一週間参加者同士で資料の中の一句一節をああでもない、こうでもないと探り合ったことが懐かしく思い出される。
今にして思えば、あの書は「特講」の入門書というよりも幸福を願う人間の本当のあり方、人間社会の本来のあり方についての構想が凝縮されて画かれ、それに基づく様々な提案をほんとうにそうかと私たち一人一人が手探りで研鑽読みで検討し合う実践の時の始まりでもあった。
以後事ある時もない時もページを開くことで、望みもしなかった深い人生を探求できつつある。
ちなみに今世界中の耳目を集めるイラク問題も、「知的革命私案」の中の一節「アメリカに日本の心が掴めたら」の日本をイラクに置き換えてみたら案外簡単に事の真相と解決法が見えてくるものと確信する。
しかもここにきて山岸巳代蔵全集が刊行されるという。『ヤマギシズム社会の実態』の著作だけでも尽きせぬ宝が埋もれているのにまだまだ無尽蔵にあると想像するだけでその僥倖に目が眩む。
なかでも聞くところによれば、生前氏がこれこそ全人類への最大の贈り物として出版を急いだヤマギシズム恋愛、結婚観についての解明が含まれるという。
人生最大の幸福条件であり人生最大目標であると思われる恋愛、結婚について断定・断言のない研鑽文法で記述されたものだ。
論理的には成り立つようでも実証的には相一致するものがもっとも現れ難い男女の世界で、わざわざ研究するための実例を作ろうと思って作れるものではない世界で、真の結婚を求めて全人苦悩のない幸せに生きてもらいたいとする希いだけで、みずからその場に立たされて逃げ出さなかった実録研鑽資料でもあるという。
はたしてそこに込められた真意の一端をせめて逆解釈にならないように受けとめる資格が私にあるだろうか?
食べ物の場合だったら美味しく食べることで自ずと血となり肉になりするわけだが、本全集を完全に読み取り、そこに盛られた真意を会得するにはどうしたらよいのだろうか? 
つまり食物の消化の生理作用に見立てる要素さえきまれば、それこそどんな人にも通じ、分かり、どんな人をも溶かしていって、人間観念界も自然の理と同じようになるはずだ。そんな研鑽解読法の実証が世界中からまたれている。(「けんさん」2004年4月)

ここでも触れているが、どうも「男・女」の愛情問題をめぐっての解明を欠いては理想社会実現への道程はぜったいに辿れないのではなかろうか。そこからヤマギシズム運動を見直してみようとするものだ。
革命と愛情問題? いったいどんな関係があるというのだ? 
そういえば山岸巳代蔵も、革命提案の弁として「かなわぬ恋ではなかろうと、チョッピリ出した手がこの知的革命案です」と粋なことを言っている。革命は恋なのだ?!
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