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自己への配慮

自分にたいする配慮ということがすべてに優先する。(セネカ)

「と」に立つ実践哲叢(24)

繋がりの中でこそ

先の書『半世紀を超えてなお息吹くヤマギシの村―そこには何の心配もない暮らしがあった』にも紹介されていたが、北海道の別海実顕地、三重県の春日山実顕地、豊里実顕地で連鎖反応的に進められている酪農部門でのバイオガス発電や「自動搾乳ロボットシステム」の稼働は、著者・辻さんならずとも自分らにとっても実顕地の新しい息吹きを感じさせて余りあるものがある。そうした高度な技術とそれらを活かす循環経営環境との組み合わせに新しい芽をみるからである。
新牛舎

自分自身も毎日一定時間「自動搾乳ロボットシステム」が稼働する新牛舎の床管理というか床の端についた牛糞を自動式スクレーパの方に落としてやる作業についている。そうしてやると後はバイオガス発電プラントへと糞尿が自動的に送られて、発電や副産物のお湯がいちごハウスの熱源になっていく。

当初はオランダやドイツの高度な機械技術と自らの手足の四本との組み合わせにミスマッチのおかしみを感じていた。
ところがいつしかヤマギシ養鶏でいう「(技術20+経営30)×精神50=幸福」の方程式に照らしたら、さてこの事態はどのように映るのだろうかと自問している自分に気づいてきた。

またここでの精神とは、
「鶏を飼う場合の鶏や、社会との繋がりを知る精神であって、自分一人よくなろうとの精神では、養鶏も絶対に成功しないとの原理精神のことです」(山岸会養鶏法)

とある。このことから高度な機械技術と自らの手足の四本(資本)や牛等を共に活かしていく経営環境に×繋がりを知る精神50の相乗積で、はたしていったい何が産み出されてくるのだろうか。こんなことを頭に留めておきながらの毎日は飽きないのである。

そういえばこの間ずっと〝繋がりを知る精神〟って、〝活かす〟ってどんなことなんだろう? とよくぞ何度もくり返し皆で研鑽してきたものだ。
その中でしだいに空気・水・太陽・土・緑・各種物質の原料等地球資源を儲けを得るための〝資本〟と見るか、活用する〝価値〟と見るかで、現れる現象は丸っきり異なる事実を知らされてきた。
また自分といっても、今までの自分一人よくなろうとの自己からなっているだけでなく、繋がりの中の片割れとしての自個からもなっているのでは、といった皆と共にある「自分」にも出会った。

例えばこのところ大手電機メーカーの経営破綻が続いている。そこには儲けるためにと最先端の技術設備に巨額な資金を投じることだけが経営だとする偏狭な精神しか見当たらない。
それ故ここで強調しておきたいのは、そうした設備を全人幸福の方へと活かしていく一人ひとりの自発力の涵養にあるはずだ。しかもその自発力は繋がりの中でこそ培われ掛け算的に発揮されていく!

農業や貨幣交換経済の前にある〝農〟や〝タダ〟の世界。そこに立ってこそ観えてくる豊かな世界がたしかにある。
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