FC2ブログ

自己への配慮

自分にたいする配慮ということがすべてに優先する。(セネカ)

20 無停頓の律動(リズム)

「一生涯新しきに臨む、実験・考案、考案・実験ばかりの前進一路、無停頓の律動が本当の人生ではなかろうか」(山岸巳代蔵)

ここでの「無停頓の律動」とは何だろうか。

きっとさきの「そういうものや」「変わるべくして変わった」「成るべくして成った」といった表現で伝えたいものに関連しているにちがいない。

だから無停頓とは「宇宙自然も、人間そのものも、人為的な業績も、一日として後返ってはいない」前進のみの事実をいうのだろう。

しかも宇宙自然界の現象は、一瞬も固定していなく、正しく律動している。この不安定状態の中で安定状態であるものがある。

また律動(=リズム)とは、さき(7〝ない〟ものが見える)の「万象悉く流れ、移りゆく」という一節での「流れ」に譬えられるだろうか。
太陽、地球、月等の星の運行や四季の変遷のリズム、波の運動や生物の吸収生長の期と整理と後の世への生命の繁栄を劃然と区分する交替のリズム、人間自らの各種身体運動のリズム等々、自然界に見られる様々な周期的な反復運動の現象が知られている。

こうした宇宙自然界に息づく律動的な現象の一環として、「そういうものや」「変わるべくして変わった」「成るべくして成った」という調和・保ち合い・活かし合いの生物本来の姿があるのだろう。
一瞬も固定していないのに不調和を調和さす働き、だがその調和を満たしたとき、前向きにまた次の調和を目指して律動している。

あたかも幼児の弄(もてあそ)び的に、建てては壊し、積んでは崩し、組み変えて試(み)るようにして流れ、交替する律動を、人間を含むすべての生物から無生物までがめいめい奏でている。

以前テレビ番組で、女優・羽田美智子さんが幼少の頃から何度も通った大洗磯前神社の鳥居から見える海を眺めながら、「引いては満ちて、引いては満ちて、それを見ているだけで、自分の中の柔軟性が戻ってきて、なんか波が心を洗ってくれる」と語っていた。

これなど母なる自然の律動と共振することで、あらためて「万象悉く流れ」ているものが自分の中にも呼び醒まされ映し出されてきてなぜか心が安らいだ実例だ。
無停頓の律動に触れる、そんな「こころ」で感じる場所を自分の中に見出せたことの歓びが伝わってくる。

あの自然全人密接不離の相関関連を紐帯する「繋がりを知る精神」にまで思いをはせてしまう。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

研鑽学校のパネル「ヤマギシズム社会の機構と運営(だったかな?)」に「無停頓の生活配置」とありました。
あの時は何でここに?って感じでした。今、腑に落ちるというか、変化・前進一路の暮らしにこそ妙味、面白さを思います。

sachiko | URL | 2014-11-08(Sat)18:18 [編集]