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自己への配慮

自分にたいする配慮ということがすべてに優先する。(セネカ)

わが一体の家族考(171)

“秘匿技術”の公開
ヤマギシズム恋愛・結婚についての草稿

そしてそこから、
“一つ秘匿技術言うわ”
と前置きしておいて、次のように言う。

“あのね、夫婦で対抗した時は、女の方から必ず和らげて出ること。下手に出ること。こいつはキメつけておいたらよいもの。これを男の方からやったら、これは駄目よ。”

身近な夫婦の中で意見が違うために、固くなり、不愉快になり、「まあ俺はよいわ。俺は俺の考えでやる」と対抗的になる時、女の方からそうした不愉快な状態を一掃する雰囲気を作ることが肝腎なのだという。
しかも〝キメつけない〟をもって本領とするヤマギシズムで、このことは〝キメつけておいたらよい〟ものだという!?

“これは女の方からとキメつけておいたらよいの。これは男のためばかりでなく、女のためよ。これでなかなか手間取ってね……。
とにかく問答無用で、女の方から優しく出るのよ。こんなに楽な、楽しくいけるのないわ。「こんなに落ち込んでいる時、男の方から優しく出てくれたら」と言うのに、私は逆よ。「女の方が和らぐのが先やというのが、これ真理や」と言うの。”

なんと、〝女の方からとキメつけておいたらよい〟が〝真理〟にまで拡張される! 
これぞ〝血みどろの愛欲〟に翻弄された男の立場からの妄言に過ぎないのではないか。なぜ男の方から優しく出たらアカンのか?

“これから世の中の夫婦で問題が起った時、自分達はこういう考え方をしてるんだと、これをキメてかかったら、なんと楽だ。そしてそれを真理と比べてみると、何でもないこと。男が男になり、女が女になるだけ。女が女のそのまま地金を出したらよいのよ。”

これを実行したら、女が楽なのだという。男がやると〝逆さ歩き〟になるのだという。これが真理に即応している姿なのだという?

“最も知性的で、「納得しなかったら」という女性が、それを実行して、自ら人に言える実験を経て、みなさんにこうして言えるわけです。前もって言うが、これは秘匿技術やから。「何でも理智で割り切らねば承知せん」といった、こんな女が納得して楽になれたということは、大きな人類幸福への貢献だと思うの。”

いったいどこが〝秘匿技術〟で〝大きな人類幸福への貢献〟なんだろうか?
ことわざにも「夫婦喧嘩は犬も食わない」とあるように、世にごまんとあるそれぞれの夫婦の形の一つから、真理とか大きな人類幸福への貢献とまで言えるその道筋がよく見えてこないのだ。あまりにも独断的・飛躍しすぎる誇大妄想狂の食言(嘘つき)にすぎないのではなかろうか?
あの夫婦が一つのものだということを示す山岸巳代蔵の造字(写真参照・「ふさい」と読む)に、〝女の方から必ず和らげて出ること。下手に出ること。〟を象形する〝真理に即応している姿〟を見てとるのだ!
なぜそんな大それた飛躍したことが言えるのだろう?

いや、ひょっとしたら飛躍にならないのかもしれない。 
この間〝ポンと外す〟実体験から来る不可思議な転換に何度もくり返しアタックしてきたのも、一人の希有な理念実践家・山岸巳代蔵の〝血みどろの愛欲史〟といった特殊体験としてしりぞけ見過ごすべきものではないといった思いからだった。
なぜかそこに誰の心にも響いていく質のほのぼのとした満たされる心地よささえ覚えるからだ。これってなんだろう。
それは自分自身の身に起こった実体験から来る観方考え方の変化とも重なるようなのだ。山岸巳代蔵の辿りついた〝真理だと思う、それの連続〟の世界に何度も何度もトライし続けているゆえんである。
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